白石本舗

創業明治16年 醤油餅専門店

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04月

FP1級実技試験②

皆さまこんにちは。

総務経理マネージャーのTです。

本日も前回に引き続きFP1級実技試験の内容について紹介したいと思います。

前回のブログ「FP1級実技試験①」

 

前回の「不動産」パートを無事終えて待合の部屋へと戻ったあと、「この感じなら次も大丈夫そうだな〜」なんて安易に考えておりました。。。

2回目のパートは「贈与・相続」です。勉強していた時はどちらかというとこのパートの方が得意だったので、直前もそこまで知識の詰め込みをしていませんでした。

前回と同じく試験官の方に呼ばれ、待合の部屋の後方へと移動します。そこで試験の用紙を手渡されます。

 

「AさんはX会社という中小企業のオーナーで、現在こういった資産を保有している。家族構成は右図のようになっており、社宅に妻たちと一緒に暮らしている。またAさんはまだ高齢とはいえないものの、事業承継の事や高額になるであろう相続税について悩んでおり、X社への貸付金を資本金へと振替えるようなアドバイスを知人からされている。FPとしてどのようなアドバイスができるか」

 

ざっくりいうとこういう感じの問題でした。

問題そのものはそこまで奇を衒ったものではなかったように思います。ただ・・・

 

コンコンコン。

T「失礼します。Tと申します。よろしくお願いいたします。」

 

「はい、どうぞ」

(面接官は二人一組なんですが、不動産パートの時とは逆で質問する人が厳しそうな感じでした。)

 

「えー、じゃあ早速ですが、Aさんがよく理解されていない貸付金を資本金へと振り替えるというのはどういうこと?どういったメリットがあるの?」

 

T「はい、、えー・・・Aさんの貸付金はX社にとっては役員借入金になりますので、・・・えー、・・・と。。」

 

(はい、初っ端の質問から詰まってしまいました。この貸付を資本へ振替えることを「デット・エクイティ・スワップ」というのですが、これを行うことによりX社は増資となり自己資本比率というものが高くなり金融機関の評価などが上がると共に、Aさんにとっては現金ではなく株式として手に入れることになるため、株価引き下げに伴って相続対策にもなり得ます。ただ、心の中で「白石本舗は株式会社じゃなくて合同会社なんじゃー!!」と叫んでしまいました。笑)

 

「分からない?うーん、はい。いいです。もっと勉強してください。」

 

(こ、この面接官はさっきの不動産パートと違って厳しめだっ・・!心に動揺が生まれます。でもその一方で、無言で採点?をしているもう一人の面接官は目が合うとニコニコして安心させてくれます。どうもあえてこういった厳しい人と優しい人の組み合わせにしているようです。)

 

「じゃあ事業承継に関しては?どういったアドバイスができますか?」

 

T「はい。それに関してはやはり事業承継税制を利用した贈与税の納税猶予の特例を活用するのがいいかと考えます。ただこの特例は5年間の承継期間とそれ以降も細かい要件などがありますので、慎重に検討すべきです。」

 

「これを利用するのにまず何を提出するんですか?」

 

T「えっ?あっ、はい。まず・・経営承継円滑化法に基づく都道府県知事の認定を受けて・・えーと、、すみません。。」

 

「特例?」

T「特例・・」

「承継?」

T「承継・・」

「はい、特例承継計画ね。」

 

(ちょっともう誘導され過ぎて途中で少し笑ってしまいました。勉強したつもりが、基本的な部分がごっそり抜けてたんだなぁと反省です。そしてこの反省と同時に、「不合格」の文字が頭をよぎります。)

 

「じゃあこの特例の要件は?」

 

T「は、はい。まず先代経営者と後継者と会社、この3つにおいて要件がありまして、先代経営者は同族で議決権の50%超を有していた者で贈与の際には代表権を有していないこと。贈与してから代表権を移してしまうと適用されませんので注意が必要です。そして後継者は3年以上役員を勤めていた20歳以上の者で、贈与によって議決権50%超の代表になること。そして会社に関しては売上や従業員が0でないこと、上場企業や大企業および資産運用型の会社でないことなどが挙げられます。」

 

「はいはい。じゃあ相続に関して何かアドバイスできることは?」

 

T「はい、まずAさんの資産を大きく3種類に分けた時に、金融資産3億、不動産4億、非上場株式3.5億とバランスこそ悪くないものの、資産総額が高額になっているため、株価引き下げや相続税を引き下げる対策をする必要があると考えます。」

 

「株価を引き下げるにはどんな方法がありますか?」

 

T「えー、まずX社は中会社の大になりますので、類似業種批准価額が9割、純資産価額が1割で評価されます。 X社の従業員が現在60名のため、10名以上増やせば大会社扱いとなり評価引き下げに繋がります。この点はAさんに確認すべきところです。また、類似業種の価額算定については・・株価はどうしようもないので市場を常に注視するとして・・配当、利益、簿価純資産に関してですが、配当は無配当や低率配当が考えられますが、無配当の場合は批准要素1の会社とならないよう注意します。利益と純資産は両方に大きく引き下げ効果がある役員退職金の支給や、前向きな設備投資など、ざっくり言うと、あえて含み損をつくったり、あえて赤字をつくったりすることが評価引き下げへと繋がります。」

 

(この「贈与・相続パート」が始まってからやっと得点を稼げているような・・少しづつ不合格の文字が消えてきたかな?という感覚です。)

 

「後継者以外の人のことは気にしなくていい?」

 

T「そこは、遺留分の民法特例で固定合意や除外合意を利用したり、また、公正証書遺言などを利用します。自筆証書遺言も今では法務局で保管出来るようになって、その場合は検認手続きがいらないなど使い勝手はよくなりましたが、やはりトラブル防止の為にもコストはかかっても公正証書遺言をオススメしたいと考えます。」

 

「はい、そうですね。・・じゃあ相続税は?」

 

T「相続税に関しては、小規模宅地等の特例を最大限有効活用することや・・えー、配偶者の税額軽減は1億6000万か法定相続分というラインがありますが、これに関しては2次相続まで考慮した分け方が必要になってくると考えます。例えばですが、老後に必要な生活資金+aを配偶者に相続させて、その+a部分を早めに贈与特例などを使って下の世代に移すと。こうすれば1次相続と2次相続どちらの引き下げにも繋がります。」

(実際はこの他にも、節税目的だけではない養子縁組をして基礎控除UP+実効税率引き下げの効果だったりとか、Aさんのように資産が多い方は相続の際に高い税率が適用されるため、積極的な生前贈与をすることにより基礎控除110万を超えて贈与税を払ってでも将来の相続財産を減らす方がトータルで見て節税効果が大きかったりします。特別受益など遺産分割問題は生じますが。。)

(ただ、ものすごーく嫌な予感がしたので上記は喋るのをやめておきました。そしてその予感は当たります。)

 

「えー、じゃあ最後にFPの職業倫理を言ってください。」

 

T「まず顧客利益の優先・・・それから守秘義務・・「ピピピピピピピッ」

 

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

(アラーム!!!!なんと12分間のアラームが鳴ってしまいました。。。実際の面接ではこのブログで書いた問答以外にも色々と聞かれたり話したりしているため、どうやら喋り過ぎたようです!!この時点でまだ最初に詰まった部分の挽回が出来てないと感じていたので、めちゃくちゃ焦ったのを覚えています。)

 

「・・・・・」

 

T「・・・・・・(ん?終了じゃない?)・・えー、守秘義務の遵守、アカウンタビリティ、コンプライアンスの徹底、インフォームドコンセント、能力の啓発、そして顧客本位の業務運営というフィデューシャリー・デューティーを加えた7つがFPが守るべき職業倫理となります。」

 

「はいはい、いっぱい挙げてくれましたが(笑)、 Aさんのケースでは何が一番大切ですか?」

 

T「インフォームド・コンセントです。Aさんは事業承継や相続対策について理解されていない部分が多いので、きちんと説明をして同意を得た上で、双方納得のもと話を進めていくべきだと考えます。」

 

「はい、そうですか。じゃあこれで終了です。ありがとうございました。」

T「ありがとうございました。失礼いたします。」

 

終わった・・・待合室に帰り椅子に座った時はどっと疲れが出ました。この時点ではギリギリ合格ラインはいってるか・・?なんて思っていましたが、後から参考書などを見直すと結構おかしな部分が多くてかなり不安になっていました。

 

そして、結果発表・・・

・・

・・・

・・・・

・・・・・

 

IMG_7429

なんとか合格出来ましたーーー!!!

まぁ、このFPという資格自体は業務独占資格ではないので、資格を取ってもただ単にFP1級を名乗れるというだけなんですが(笑)

あくまで、あくまでも個人的な感想になりますが、このFPという資格は、「ドラ◯ンボールでいうところのカリン塔の超聖水のようなモノ」だなと常々感じていました。

要するに、悟空がカリン塔に頑張って登りカリン様からもらった超聖水が実はただの水だったように、その資格自体は人生においてなんの役にも立たないけれど、そこに辿りつくまでの勉強は、仕事やプライベート問わず本当に色んな場面で役に立つ。こういった資格はなかなかないんじゃないかなあと思っています。

幅広く勉強をしたことにより、仕事への取り組み方や、経営や経済についての考え方、コストの部分であったり、お客様へどういった形でこれまでいただいた恩を還元できるかなどなど、世の中の見え方が変わってきたと思います。

コロナ禍でお家時間が増えている中で、これまで挑戦したいなと思っていたけど時間がなくて出来ていなかったこと、あれば是非始めてみてください!!

例えば、ブログだけ興味本位で読んだけど実は白石本舗の醤油餅食べたことないんだよな・・とか。笑

是非挑戦?しましょう!!!

今は時期的に「柏餅」が絶賛販売中です!!!

こんな感じで今回のブログは終わりたいと思います。長いのにお読みいただき本当にありがとうございました!では、また次回!

春の休日

いつもご愛顧いただきありがとうございます。

すっかりと暖かくなり、朝晩もかなり過ごしやすくなってきました。また、通勤途中に見かける桜も満開となっております。

お花見がしたいです。

しかし、今は我慢の時

せめて「今週末の日曜日にゆっくりと桜を眺めに行こうかな?」と、企んでおりましたら

はい。雨ですね。

お見事な程に雨。

このような日は、無理に外出をせずに、読書に耽ります。

本日は、大好きな作家の1人、辻村深月さんの「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」を。

本書からは、悲劇の気配を感じとりましたので、「精神的に元気がある時に読もう!」と考えておりまして数年単位で読み忘れておりました

さきほど、読了いたしましたが

登場人物の心情を見事に捉えた心理描写。そして、非常に重みがありましてまさに辻村深月さんらしい作品でした。

「辻村深月さん気になる!」と思っていただけましたら

ぜひ、全作を!!!!!!(広い)

どの作品も丁寧な心理描写と「そこまで回収する?」と思ってしまうほどに…散りばめられた伏線の回収具合をお楽しみいただけます。そのため、読後感の爽やかさが格別となっておりますので、ぜひ全作を(2回目)

(製造開発担当M、個人的なおススメ&好きな作品は「スロウハイツの神様」です)

まだまだ、油断ができない日々ではありますが趣味の時間を大切にして過ごしたいものですね。